“逆向き”に回る惑星が見つかった。星の回転と反対方向に進む理由は?

チリのラ・シーヤ天文台で行われた観測により、恒星の自転とほぼ逆向きに公転する系外惑星が発見されました。対象はM型赤色矮星の惑星GJ 3090 bで、研究チームはトランジット(惑星が星の前を通過する現象)を10回、合計23時間観測して軌道傾斜を測定し、「約136度」という逆向き(レトログレード)軌道を報告しています。これは内側の惑星としては珍しい特徴です。

普通、惑星は母星を取り巻く円盤(ガスやちりの集まり)から同じ向きに生まれます。したがって恒星の自転と公転の向きが大きくずれると、従来の惑星形成モデルでは説明が難しくなります。特にGJ 3090系では、軌道を大きく変えるような明らかな大質量の外部天体(別の巨大惑星や近接した星)が見つかっていない点が不可解です。

研究者たちはいくつかの仮説を提示しています。ひとつは、系外から流入したガスや塵が元の円盤とは逆向きの小規模な円盤を作り、その中で惑星が後から“逆向きに”できた可能性です。別の可能性としては、過去に近接遭遇や小さな衝突が起き、軌道が大きく傾いた結果かもしれません。ただし、これらは現時点での提案にすぎず、決定的な証拠は示されていません。

重要な点として、今回の発見は学術誌『Astronomy and Astrophysics』で報告されたものの、記事に示された原論文の詳細(著者名やDOIなど)は別途確認する必要があります。また、傾斜角の測定誤差や解析手法、独立した追観測の有無についても今後の検証が求められます。

なぜこの発見が興味深いかというと、「惑星は母星の回転に合わせて生まれる」という常識に疑問符を投げかけるからです。GJ 3090 bの存在は、惑星系の形成や進化に思わぬ複雑さがあることを示しており、今後の追観測や理論研究で背景が明らかになるのか注目されます。現時点では複数の合理的な説明があり得る一方で、決定的な結論は出ていません。

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