米ソフトウェア開発者が報告したテストによると、GoogleのブラウザChrome(報告時はv152.0.7977.83)で「閉じたウィンドウでサイトデータを削除」する設定にしているにもかかわらず、google.comのサイトデータだけが残る現象が確認されました。テストは2台のmacOS端末で行われ、CookieやLocal Storage、Session Storageが削れていないことを観察しています。
普通ならその設定は、ブラウザを閉じたときにサイトごとの保存データを消すためのものです。ところが今回の報告では、google.comだけが例外のように振る舞い、ユーザーのサイトデータが維持されていました。作者はChromeのアカウント同期(サインイン)を無効化した状態で検証しており、同期機能が原因とは説明されていません。
これが意味するのは二つの可能性です。一つはバグで、特定バージョンやmacOS環境に限った不具合。もう一つは設計上の扱いで、Googleのドメインに対して特別な例外が設けられている可能性です。ただし、現時点で報告は単独の著者によるもので、WindowsやLinux、スマートフォンで同じ現象が起きるか、別バージョンのChromeでどうかは未確認です。また、Google公式のコメントやバグトラッカーでの確認も確認できていません。
こうした挙動はプライバシーやブラウザの中立性の観点から注目に値します。利用者は自分の設定が本当に守られているかを確認したくなるでしょう。一方で、現状では「意図的な優遇」か「偶発的な不具合」かを断定する材料は不足しており、広い環境での追試や公式説明が出るまで結論は保留すべきです。
日本の読者にとって珍しい点は、ブラウザが自らの運営会社のドメインを特別扱いする可能性が指摘されていることです。普段、設定は全サイトに公平に適用されると考えがちなので、今回の報告は「ブラウザと検索提供者の関係」を改めて意識させる出来事と言えます。
※ アイキャッチ画像は記事内容をもとにAIで生成したイメージです。