エジプト西部のAbu-Tartur(アブ・タルトゥール)台地で、砂漠の地層から古いサメの化石歯が大量に見つかりました。発掘は2020〜2022年に行われ、少なくとも7種類のサメの歯が確認されたと報告されています。これだけまとまって見つかるのは視覚的にも驚きです。
発見された堆積層は「Duwi Formation(ドゥウィ層)」と呼ばれ、後期白亜紀(恐竜がいた時代)の浅い海の堆積物だと考えられています。つまり今は乾いた砂漠でも、当時は海だった可能性が高いということです。
見つかった種類の中には、アフリカで初めて記録されたとされるScapanorhynchus raphiodon(スカパノリンクスス類)や、これまでエジプトで報告例がなかったSerratolamna serrata(セラトラムナ)やSqualicorax bassanii(スクアリコラックス)などが含まれていると報じられています。種類の確定や新規記録の扱いは、元の研究論文に基づいて慎重に判断されています。
英語の報道は今回の結果を「graveyard(墓場)」と表現していますが、これは大量の化石が集中して見つかった様子を比喩的に言ったものです。化石がなぜ集中して残ったのか、どのくらいの期間にわたる集合体なのかといった点は、現時点では完全には明らかになっていません。
この発見は、地質学者や古生物学者が当時の海の環境を復元する手がかりになります。どの種がどのように分布していたか、海の深さや組成、食物連鎖の断片などが化石から読み取れます。ただし、詳細や図版、正式な論文情報(掲載日やDOIなど)はCretaceous Research誌の論文を確認する必要があります。
日本の読者から見ると「砂漠でサメの化石が山積み」という光景は直感的に奇妙に映ります。海が陸に変わり、さらに砂に埋もれて現代に顔を出すという地球の長い時間スケールを感じさせる発見です。今後、一次情報や図版の公開が進めば、より具体的な生態や年代の解明が期待されます。現時点では元記事と学術誌報告に基づく速報的な紹介であることをご理解ください。
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