AIによる記事内容のイメージ画像
香港・新界の丘陵地、沙田に立つ「Ten Thousand Buddhas Monastery(万仏寺)」は、名前から想像する“伝統的な僧院”とは少し違う場所だ。敷地には約12,000体以上の仏像が点在し、参道の両側には等身大の金色羅漢像が約500体並ぶため、視覚的な圧倒感が一番の特徴だ。
普通の寺と異なるのは、ここに常駐する僧侶がいない点だ。施設は在家の管理チームによって運営されており、僧院という呼び方は技術的には正確でないとされる。このため「宗教施設としての役割」と「観光地としての見世物性」が混ざり合った、やや入り組んだ存在になっている。
建設は1948年に始まり、1957年に完成したとされる。敷地は複合施設で、五つの寺院、四つの亭、回廊や九階建ての塔などが含まれる。参拝路を歩くと、大小さまざまな仏像が並ぶ奇観が続き、上海などの巨大仏教施設とは違った“手作り感”と密度が印象に残る。
特に異様なのは創始者にまつわる展示だ。報告によれば創始者の遺体は埋葬後に発掘され、金箔で覆われて公開されているという記述がある。この点は宗教的・文化的に敏感であり、遺体の保存処理や公開の経緯、現在の展示状況については一次資料や寺側の公式説明を確認する必要がある。
観光的には写真映えする“万仏”の風景が人気だが、宗教的意味合いや管理のあり方、創始者の遺体公開といった要素が混在しており、単純に「観光名所」と割り切れない違和感が残る場所だ。現地を訪れる際は尊重と節度を持つことが求められるだろう。
※ アイキャッチ画像は記事内容をもとにAIで生成したイメージです。