温暖化で“病気の地図”が変わる?新たに広がる感染症リスク

地球の温暖化で、これまで見られなかった場所に感染症リスクが広がる――そんな指摘が海外の研究や専門家から出ています。特に問題視されているのは、マダニや蚊といった“媒介生物”の生息域拡大です。媒介生物とは、ウイルスや細菌を人に運ぶ生き物のことです。

例えば北米では、気温上昇でマダニがより北や高地に進出し、マダニに刺されて受診する人が増えているという報告があります。ただし、具体的な期間や統計の詳しい出典は記事上では限定的で、地域ごとの増減には差があります。

別の研究では、干ばつが土壌中の細菌に影響を与え、抗生物質への耐性が高まる可能性が示されています。これは農業や水不足が引き金となり、治療の難しい感染症が増える懸念につながります。ただし、この実験結果が世界各地の環境にそのまま当てはまるかは慎重な検討が必要です。

さらに 洪水や浸水はレプトスピラ症のような水系の感染症を一時的に増やすと指摘されています。気候変動は単に気温を上げるだけでなく、干ばつと豪雨が交互に増え、保健や食料供給の脆弱化を通じて感染症リスクを複合的に高める点が普通ではありません。

現時点で確かなのは「気候変動が感染症に影響を与える可能性がある」という点です。だが、どの病気がどの地域でどの程度増えるかについては、モデルや地域条件によって結論が変わります。今後は地域ごとの詳細データと長期観察で、より正確な“病気の地図”が必要になりそうです。

上部へスクロール