トルコ・サルディスで見つかった“身長2メートル超”の巨像、出自はいまだ謎

トルコ西部の古代都市サルディスで、身長が7フィート(約2.1メートル)を超える大型の石像が出土しました。発掘はHarvard–Cornell Archaeological Exploration of Sardis(ハーバード=コーネル・サルディス発掘団)が行っており、像は意外な形で保存されていました。

像は完全な状態ではなく破片になっていましたが、ローマ時代の車道の敷石として再利用されていたことが分かっています。つまり元の場所から壊されて運ばれ、道具として敷かれていたため、近代まで“埋もれて”いた形です。

洗浄処理で側頭部のもみあげが確認され、研究者は男性像と判断しました。服飾や体つきの表現は、古風な様式(アルカイック)と古典期の表現が混ざっているように見える点が興味深いとされています。

この「様式の混在」は何を意味するのか、現時点でははっきりしていません。制作年代や、もともとどこに置かれていたのか(たとえば女神キュベレーの聖域だったかどうか)は推測の域を出ておらず、研究チームは慎重に追加調査を進めています。

発掘団は像の洗浄と再組み立て、さらに色素の痕跡が残っていないかといった保存処理と分析を進行中です。色の跡が見つかれば制作時の情報が増える可能性がありますが、まだ結果は公表されていません。

今回の発見の面白さは、単に“大きな像”というだけでなく、形や素材が時代や文化の境目を示す可能性がある点です。別の時代に壊されて道路に再利用されたことで、像の歴史が複雑になり、解明の手がかりが増える一方で混乱も生んでいます。

重要なのは、現時点で判明しているのは発掘場所、発掘団、像の大きさ・保存状態、ローマ時代の敷石として再利用されていた点、そして洗浄で男性像と判断されたこと、様式が混ざっていると研究者が指摘していることだけだという点です。正式な年代や出土地の詳細な層位、トルコ当局の公式発表や学術論文が確認できれば、より断定的な説明が可能になります。

日本の読者にとっては、「壊されて道路になっていた巨大像」という話自体が驚きでしょう。古代の遺物が別の用途に回され、現代に“発掘”される──こうした偶然の発見が、考古学の面白さと未解決の謎を同時に伝えています。今後の保存報告や年代測定の公表に注目です。

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