スコットランドで「前例なし」の地下石室発見 女性の人骨も出土した謎

スコットランド北部、ドルノック近郊で「これまで見たことがない」形の地下石構造が発掘されました。商業考古学を行うHighland Archaeology Servicesの調査中に見つかったもので、現場は発掘作業の途中です。

見つかった構造は楕円形で、内側は石で床が敷かれ、狭い降り階段が付いています。大きさは約10フィート×6.5フィート(約3m×2m)ほどと報告されています。

底部からは成人女性と推定される人骨の他、動物骨や炭、ソープストーン製の皿、黒板状の砥石かシェール(頁岩)で作られた腕輪のような遺物が出土しました。

この組合せと構造の形は、考古学者らが「類例がない」として驚いている点です。通常見られる地下の貯蔵庫や住居の一部と似た点もある一方で、特徴が一致する既知の遺構がないため、用途ははっきりしていません。

現在検討されている可能性には、食料や道具を入れる地下貯蔵(souterrain)だったのではないかという説や、建物の一部だったという見方、あるいは何らかの儀礼的な用途だったのではないかという説があります。

重要なのは、現時点で確定情報は出ていないことです。報告では放射性炭素年代測定や詳細な人骨の骨学的分析など、正確な年代や被葬者の背景を明らかにするための追加調査が進行中だとされています。

発掘を行った組織の公式詳細(プレスリリース全文や出土品の写真、正確な発見地点の座標など)は現時点で確認できていません。したがって、現段階では「何のための構造か」を断定することはできません。

日本の読者にとって面白い点は、ヨーロッパでも「前例のない」形の地下遺構が出るという驚きです。日本では地元の古墳や土器文化などに慣れていても、スコットランドの古い農耕・牧畜文化に結びつくような遺物の組合せは直感的に想像しにくいでしょう。

今後は放射性炭素年代測定の結果、人骨の詳しい性別・年齢・健康状態の分析結果、土壌や層位の調査が発表されれば、用途や時期についてより確かな議論ができるようになります。

現段階の事実は「北スコットランドで前例のない楕円形の石積み地下構造が発見され、成人女性とみられる人骨などが出土した」という点に集約されます。結論はこれからの科学的分析を待つ必要があります。

新しい分析結果や公式報告が出れば、発掘の全体像や地域史とのつながりがよりはっきりしてくるはずです。それまでは「未解決のミステリー」として注目しておく価値があります。

上部へスクロール