ローマ皇帝クラスが使ったかもしれない 塔下の円形「私設浴場」がセルビアで発掘

セルビア東部の遺跡Vrelo-Šarkamenで、ローマ時代の“私設浴場(balneum)”とみられる遺構が見つかりました。塔の最下層に位置し、円形のドーム天井と六つの小窓を備えた特徴的な空間です。床下暖房用の炉、銅製ボイラーの台座、三つの浴槽、蒸し風呂(sudatorium)も確認され、豪華な作りがうかがえます。発掘はセルビア考古学研究所の関係で報告されています。\n\n普通のローマ浴場は長い直線状の浴室が並ぶことが多く、今回のような「塔の下に円形の私設浴場がある」配置は珍しい点です。また、遺跡は4世紀初頭の建築とされ、この時代に同地を支配したとされる皇帝マクシミヌス・ダイア(Maximinus Daza)との関連が指摘されています。これにより「高位の居住者や皇帝クラスが個人的に使った浴室」の可能性が出てきます。\n\n確認されている事実は発掘で見つかった構造と出土品の性質、遺跡名と時代付けです。一方で、誰が実際に使っていたか、いつから誰の私設とされたかといった細部は現時点で確定していません。発表記事はLive Scienceで報じられていますが、元の発掘報告や公式リリースの日付・原文は追補が望ましい点です。\n\n日本の読者にとって面白いのは、ローマ帝国の“日常”がここまで具体的に残っていることと、浴場のレイアウトが標準から外れている点です。温浴は当時の健康や社交に重要で、個人的な浴室を持つことは富と地位の象徴でした。今回の発見は、当時の権力者の生活空間がどのように設計されていたかを想像させる貴重な手がかりです。

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