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長崎県・対馬に生息する希少なツシマヤマネコの個体群で、尾が著しく短い猫が2024〜2025年に少なくとも3頭確認されました。個体数はおよそ100頭とされる小さな集団で、複数の短尾個体が現れた点が研究者の注意を引いています。
短尾という形質自体は家ネコにしばしば見られますが、研究チームは確認した短尾個体のうち1頭について全ゲノム解析を行い、最近の家ネコとの交雑(ここ数世代の混血)の痕跡は見つかりませんでした。つまり「近年の」家ネコ混入だけでは説明できない可能性があります。
研究者らは可能性として、近交(近親交配)による遺伝的変化、過去に起きた古い時期の交雑、出生時の発生異常、あるいは事故や外傷による尾の短縮など複数の原因を挙げています。現時点でどれが決定的かは示されておらず、論文でも標本数の少なさと解析の限界を強調しています。
重要な点は「複数頭が短尾である」ことです。個体数が少ない種では遺伝的変化が集団に広まりやすく、保全上の懸念につながる可能性があります。しかし今回の報告は標本数が限られるため、広い範囲の追加観察と遺伝サンプリング、写真や個体識別データの蓄積が必要だと研究者自身が述べています。
確認された事実は論文掲載と一部の遺伝解析結果に基づきますが、尾の短さが遺伝的に固定された新しい形質なのか、単発的な異常なのかは未解明です。現段階では原因を断定せず、さらなるデータ収集が求められています。希少な島の小集団で「見慣れない形質が複数出現した」という点が、この出来事を不可解で注目に値するものにしています。
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